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新型コロナワクチンの副反応(接種後の発熱等~院長の副反応体験記あり)について

【新型コロナワクチンを接種された方へ〜接種後の体調変化について】

2020年12月31日の海外での臨床試験の結果を示した論文によると、接種部位の疼痛が66~83%に、倦怠感が34~59%に、頭痛が25~52%に、筋肉痛が14~37%に、関節痛が9~22%に、悪寒が6~35%に、発熱が1~16%に報告されています。

→年齢でみると55歳以下が56歳以上より、接種回数で見ると2回目が1回目より、それぞれ副反応の頻度が高い傾向にありました。

2021年3月26日の厚労省の発表によると、37.5℃以上の発熱はワクチンの1回目接種後は3.3%に、2回目接種後は35.6%に発生しています。2回目接種後に37.5℃以上の発熱した人のうち、半数強は38.0℃以上の発熱でした。発熱する場合は接種翌日に多く、3日目にはほとんど解熱しました。

接種部位の疼痛は1回目、2回目とも約90%以上認められました。

倦怠感は、1回目接種後は23.2%に、2回目接種後は67.3%に発生しています。

頭痛は1回目接種後は21.2%に、2回目接種後は49.0%に発生しています。
接種部位の発赤や腫脹は、1回目、2回目ともに約10%認められました。

2021年4月5日のアメリカで約166万人の副反応をまとめた論文によると、副反応は接種の翌日に最も頻度が多く1回目接種においては、接種部位の疼痛が約65%倦怠感、頭痛、筋肉痛が約20%に、悪寒や発熱が約7%に報告されています。2回目接種においては、接種部位の疼痛は約65%に、倦怠感、頭痛、筋肉痛が約40%に、悪寒や発熱が約20%に報告されています。

65歳以上と65歳未満を比べると、65歳以上の方がいずれの副反応の発生頻度も低かったと報告されています。

・そのため、このような全身性の副反応に対して、厚労省は解熱鎮痛剤を使用して良いとしています。アメリカ疾病対策センター(CDC)も、NSAIDsを含む解熱鎮痛剤を使用して良いとしています。

当院院長(46歳)自らの体験では、新型コロナワクチン(ファイザー社製)を自院で接種した際、1回目の接種では左腕の接種部位の疼痛が強く、接種1日目の夜は寝返りが打てなくて不眠となり、接種2日目は車のハンドルを回すのが困難なくらい左腕が痛み、頭痛も伴いました。痛くなってからアセトアミノフェン500㎎を2回ほど服用し、3日目にはいずれの症状も消失しました。発熱はなく、平熱のままでした。

2回目の接種では1回目の左腕の疼痛の記憶が鮮明だったため、翌日が休みとなる土曜日に接種日を設定し、毎日行っている筋トレも用心して前日から中止しました。2回目接種直後からめまいのような浮遊感があり、酔っぱらったような感覚を覚えました。また左腕が痛くなる前に飲もうと接種直後からアセトアミノフェン500㎎を服用し、眠前と合わせて接種1日目は1日2回ほど服用しました。接種2日目は接種部位の疼痛は1日目より強くなりましたが、寝返りは多少打て、運転も可能だったものの、左腕は全く上がらず、アセトアミノフェンを朝昼晩の1日3回服用しました。しかし、腰痛・関節痛が加わり、解熱剤を飲み続けても38℃を超える発熱を1日中伴いました。後から振り返ればこの時ロキソプロフェン等の他の解熱鎮痛剤に切り替えれば良かったのですが、この時頭痛はなかったものの体がだるくてボーっとしていて、全く医師としての頭が働きませんでした。発熱のためどこの施設からも出入り禁止となる状態であり、家で寝ているほかなく、この日が日曜日で良かったなとつくづく思いました。なぜか食欲は旺盛で、昼食は出前のピザ1枚を一人でたいらげるほどでした。いずれの症状も3日目にはすべてすっきり消失していました。

★以上より、ワクチン接種後に起こりうる発熱・接種部位の疼痛・頭痛・筋肉痛・関節痛等は接種1日目より2日目が、接種1回目よりも2回目のほうが強く表れるようです。いずれも3日目以降には症状は自然に消失する可能性が高いです。

特定の解熱鎮痛剤に対するアレルギーのある方は代替薬を考慮するため、必ず、事前の予診票に記載し、問診時にお答えください。

 

 
 

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