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なぜ今、風しんの抗体検査とワクチン接種が重要なのか?

 <風しんとは?>

◇風しんとは、風疹ウイルスに感染した人の鼻やのどの分泌物に含まれるウイルスが咳などによって排出され、他の人がこれを吸い込むことにより、発熱したり、顔から手足へと広がる赤い発疹が出現したり、耳や首の後ろ、後頭部下などのリンパ節が腫れてきたりする感染症です。

麻しんと同様に、春先から初夏にかけて多く発生します。

◇潜伏期間は、2~3週間です。症状はしばしば穏やかで、風疹ウイルスに感染した人の内、30%くらいの人は、症状がはっきりしません。こどもでは、通常赤い発疹が最初のはっきりした症状ですが、年長児や大人では、この赤い発疹の前に微熱・気分不快・上気道炎・結膜炎・リンパ節腫脹といった症状が出現することがあります。

特に大人の症状は一般に重く、高熱が持続したり、関節痛を伴うこともあります。

重症例では血小板減少性紫斑病、脳炎、溶血性貧血等の合併症を2000~5000人に1人の頻度で発生することがあります。

<先天性風疹症候群とは?>

◇特に注意すべきなのは、妊娠の早期の母親が風しんに感染すると、風疹ウイルスが血液の流れに乗り、胎盤を通過して胎児に感染し、胎児の死産、流産、早産、先天奇形等の異常を起こす可能性があります。妊娠12週未満での感染では、85%で何らかの影響を受けますが、妊娠20週以降の感染であれば、児の先天奇形はまれです。障害の内容としては、目が不自由になったり、耳が不自由になったり、心臓の奇形や精神発達面での障害を伴うことがあります。

これを先天性風疹症候群と言います。

<風しんの流行状況>

風しんは2008年からは五類感染症として全数把握疾患に位置付けられています。全国において、2008年では293名、2009年では147名、2010年では87名と年々減少していたのが、2011年では378名、2012年では2386名、2013年では14357名と大きな流行を示しました。

特に、男性10985名(76.5%)、女性3372名(23.5%)で、男性は女性の3倍以上の報告数でした。その後、2014年になり、報告数は激減しましたが、この大流行した2012~2013年において、先天性風疹症候群の新生児が44名報告されており、今後においても流行を注意すべき感染症です。

<風しんの抗体検査とワクチンの重要性>

風疹(三日ばしか)のワクチンについては、現在メーカー在庫なしの為、予約できません

 現在は、抗体検査のみ実施可能です

 (横浜市の風しん対策事業での麻しん風しん混合 (MR)ワクチンの接種については再開いたしました)

先天性風疹症候群に対する治療法はありません。

風しんウイルスの感染を防ぐため、全ての女性がワクチンによって風しんに対する免疫を妊娠前にあらかじめ獲得しておくことが必要です。

女性にとっては、妊娠を考える前から、あらかじめ風しんに対する免疫がついているかどうかを抗体検査によって調べておくことはとても重要なことです。

また男性にとっても、予防接種を受けずに自然感染した場合には、自らが脳炎や血小板減少性紫斑病等の重篤な合併症に罹患するリスクを抱えるだけでなく、

周りにいる妊娠中の女性に感染させてしまうことがあります

風しんの合併症から身を守り、家族への感染を予防し、将来自分達の子供を先天性風疹症候群から守るためにも、可能な限り早く風しんの予防接種を受けることをお勧めします。

<日本における風しん予防接種の歴史と風しん流行の背景>

風疹(三日ばしか)のワクチンについては、現在メーカー在庫なしの為、予約できません

  (横浜市の風しん対策事業での麻しん風しん混合 (MR)ワクチンの接種については再開いたしました)

◇日本では、昭和37年4月2日~昭和54年4月1日に生まれた女性は、中学生の時に、先天性風疹症候群の発生を減少させることを目的として、学校で集団接種として1回は風しんの予防接種を受けているので、これまで接種率が高く維持されていました。

一方で、昭和54年4月1日以前に生まれた男性については風しんの定期接種を受ける機会は全くありませんでし

◇平成7(1995)年度からは、男女中学生と生後12~90カ月未満の男女両方が定期接種の対象となったものの、学校ではなくて、保護者同伴の上で個別に医療機関を訪れて1回接種する方法に変わりました。

この時中学生だった昭和54年4月2日~昭和62年10月1日に生まれた男女は、それまでと比べて接種率が激減し、定期接種として受けられるようになった男性も接種率は高くありませんでした。そのため、平成13(2001)年11月7日~平成15年(2003)年9月30日までに期間に限って、昭和54年4月2日~昭和62年10月1日に生まれた男女について、定期接種として1回の接種機会を与える経過措置が設けられましたが、この接種率も低迷していました。

◇この定期接種の機会がなかった層(昭和54年4月1日以前に生まれた男性)と、接種率の低かった層(昭和54年4月2日~昭和62年10月1日に生まれた男女)は、風しんにかかりやすい層であり、実際に2013年の風しん流行の中心となりました。

これらの層に属する人は特に注意すべきであり、パートナーである男性も、風しんに対する免疫の有無を抗体検査によって調べ、免疫がついていなければ風しんワクチンを接種することによって、社会全体の風しんの流行そのものを抑制し、周囲の妊婦が風しんウイルスに暴露されないようにすることが求められています。

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