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帯状疱疹について

👉帯状疱疹とは

・身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。この症状に由来して、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」という病名がつけられました。
・帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。
・水痘(水ぼうそう)にかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。
・他のヒトから感染して帯状疱疹になるわけではありません。

👉帯状疱疹の経過

0)赤い斑点の現れる数日~1週間ほど前から皮膚の違和感やピリピリ感などの神経痛を伴うことがあります。

1)その後、強い痛みを伴い、身体の片側の神経に沿って帯状にやや盛り上がった赤い斑点が現れます。軽度の発熱やリンパ節の腫れなどが見られることもあります。

2)赤い斑点上に水ぶくれがあらわれます。

3)水ぶくれは破れてただれた状態となり、かさぶたへと変わり、治癒します。ここまでおよそ1か月くらいかかります。

4)皮膚症状が治った後も、後遺症として帯状疱疹後神経痛が残ることがあります。

👉発症のきっかけ

 

疲れ

 

ストレス

 

加齢

 

 

 

 

 

 

・40歳以上の方に多く見られますが、疲労やストレスで若い方にも発症することがあります。

・特に50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。

・白血病や悪性腫瘍、HIVなどにかかって免疫機能が低下している方も注意が必要です。

50歳以上の方には帯状疱疹を予防するワクチンがあります。

👉帯状疱疹の合併症

帯状疱疹後神経痛

・帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹の炎症によって神経が回復不能な状態になった状態です。

・帯状疱疹の皮疹が消失した後も3~6カ月以上痛みが持続します。

・その痛みは「焼けるような、刺されるような」痛みと表現されることもあります。

50歳以上の患者の約2割、65歳以上の患者の約5割が移行すると言われています。

 

ラムゼイ・ハント症候群

・帯状疱疹は顔面に出現することもあり、このとき顔面神経が障害されると、顔の表情を自由にできないという障害が発生します。

・難聴や耳鳴り、めまい、味覚障害を伴うこともあります。

・このような帯状疱疹ウイルスにより引き起こされる顔面神経麻痺を主症状とする疾患をラムゼイ・ハント症候群といいます。

 いったん発症してしまうと約半数は完治せず、後遺症は一生続きます。

👉帯状疱疹の診断と治療

「デルマクイックVZV」

・診断は主に視診と、症状や経過の問診で診断します。

・補助的に水痘帯状疱疹ウイルス検査キット「デルマクイックVZV」を用います。発疹の内容物や潰瘍の浸出液を検体として、判定までにおよそ5~10分程度かかります。

 

・治療は抗ヘルペスウイルス薬を使用します。ウイルスの増殖を抑えることにより、急性期の皮膚症状や痛みなどをやわらげ、治るまでの期間を短縮します。さらに合併症や後遺症である帯状疱疹後神経痛を抑えることも期待されます。

抗ヘルペスウイルス薬は発病早期に服用を開始するほど、治療効果が期待できます。

・必要に応じて、消炎鎮痛薬や神経障害性疼痛に対するお薬を使用します。

・帯状疱疹後神経痛の治療については鎮痛薬の他、抗うつ薬などにより、痛みをできるだけ軽くするための治療を行います。

👉帯状疱疹罹患後の日常生活の注意

・できるだけ安静にしましょう

帯状疱疹は疲労やストレスが原因となり、免疫力が低下したときに発症します。十分な睡眠と栄養をとり、精神的・肉体的な安静を心がけることが回復への近道です。

・患部を冷やさないようにしましょう

患部が冷えると痛みがひどくなります。患部は冷やさずに、できるだけ温めて血行をよくしましょう。だだし、使い捨てカイロや温シップ薬は、やけどやかぶれに注意して使いましょう。

・水ぶくれは破らないようにしましょう

水ぶくれが破れると、細菌による感染が起こりやすくなります。細菌による化膿を防ぐためにも、患部は触らないようにしましょう。 

・小さな子どもとの接触は控えましょう

帯状疱疹が他の人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には水ぼうそうを発症させる可能性があります。

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